冬のトラウマ
今週のお題「雪」
今日は初めて、はてなブログの今週のお題を取り上げてみようと思います。
今週のお題は雪と言う事ですが、私は10年間、冬が大嫌いでした。
大学4年生の冬、卒業論文のプレッシャーと、充分にバイトができず金銭的に困窮した極貧の生活の中で、暖房もつけられずコタツの中で、半狂乱になりながら卒業論文を書いたことを思い出すからです。
卒業論文を書いているあの辛い冬も、たくさん雪が降りました。
正直あの冬はかなりトラウマになっており、病院にはいかなかったけれども冬季鬱のような症状が出ていたと思います。
また大学4年生の冬は、あまりにお金がなく、食べるのにも困窮するほどでした。
防衛大学校に入学した高校時代の同級生が、彼の学校から配給される大量のカップラーメンなどの乾物を私に横流しして、東京の1人居住まいのアパートに送ってくれました。
レトルト食品やインスタント食品ばかり食べているとどうなるかと言うと、栄養不足になります。
具体的には亜鉛が不足して私は味覚がなくなりました。
味の濃いレトルト食品を食べても味がしない。
これはまずいと思い、財布の残高を確認し、ちゃんとしたものを食べようと思い、サイゼリヤに駆け込んで、ハヤシライスを食べたのを覚えています。
でも、味がしないんですよね。
サイゼリヤの料理はきっと美味しく作られていたはずなのですが、私はまるでゴムや砂を食べているようなそんな感覚に、打ちひしがれたのを覚えております。
努力の甲斐あってか、私は論文を書き上げ、かもなく不可もなくな及第点で、大学を卒業することができました。
しかし私にとっての大学4年生の冬はあまりに辛く孤独で寂しかったので、その後もしばらく冬が嫌いで嫌いで仕方がありませんでした。
雪が降る駅のホーム等は特に嫌いで、電車のダイヤが乱れるわ、寒いホームで待っているのは骨が折れる話で、強い絶望を感じます。
さすがに、この昔話は10年…とは言わないけれどもまぁ5年以上昔の話ですので、今では当時のように冬季鬱のような症状が出る事はありません。また、現在住んでいる静岡県は比較的冬も温暖に過ごせるので、まぁそこまで絶望するほどでもないかな、という感じです。
なんとなく冬の絶望感を克服した私ですが、もし挑戦することができるのなら、積雪地帯にいちど旅行に行って、雪の恐怖を次は克服したいと思います。
冬への絶望感はなくなったけれども、テレビや写真で見るあまりにたくさんの雪が生活圏内にフルビジュアルと言うのは、まだちょっと怖いです。
しかし日本の中にはそんなこと言ってちゃ生きていけないような地域がたくさんありますので、たくさん防寒グッズを揃えて、いつか冬の積雪地帯の旅行に行ってみたいと思います。