祖父入院

3月中旬に、静岡へ移住してきた祖父が、末期の腎臓病で入院しました。

相当に腎臓の数値が悪くなっていたようで、

食欲不振、吐き気、というだけの症状でしたが、すぐに病院に連れて行って正解でした。

とはいえ、自分で立ってトイレにも行くし、起き上がっていれば一緒にお話しもできていたので、そんなに病状が進んでいるとは予想しておらず。

90歳のおじいちゃんに、88歳のおばあちゃんと、孫のわたくしが付き添っていきました。

お医者様が「即日入院です」って言ったときに、

人の話を聞けない&自分がしゃべりたいことが優先しちゃって聞かれたことに答えられない高齢のおばあちゃんと、たまたま仕事が休みだったので、母の代わりに運転手兼体力要員で付き添っただけの、何にも知らない分からない孫娘の2人の、なんと役に立たないことよ(笑)

すぐに「お母さん呼んできて」ってお医者様に言われて、

結局母に仕事を早退してきてもらいました。

病院滞在時間は、午前から午後まで、まるまる10時間近く。

途中昼ごはんで、祖母や母とスイッチしながら、祖父に付き添っていましたが、拘束時間が長くて大変でした。

仕事で使う、日本美術の本など持っていきましたが、おじいさんを気にかけながらだから、なかなか腰を据えて読むこともできません。

ただ、カラー図版がたくさん入った美術の専門書であったため、

「おじいさんも、待ちくたびれて退屈ね、一緒に本読む?」

って声を掛けたら、アンニャモンニャのおじいさんが積極的に、本を20分ぐらい眺めていました。

おじいさんにメガネをかけさせていなかったので、読んでいたのか、眺めていたのかは不明ですが、

学芸員を仕事としている孫娘としては、おじいさんが興味を持ってくれて、うれしかったです。

 

90歳のおじいさんについては、腎臓が悪くても透析なし、また肋骨がボキボキになっちゃうから心臓マッサージもなし、と、ちょっと怖い同意書をかかされました。

でも、脱水症状が点滴で緩和したら、治癒することはなくても、家に戻れる程度には回復するんじゃないかな、と思っています。

 

また、おじいさんが退院したら、ふわふわモフモフの可愛いチンチラちゃんを抱っこさせて、みんなで仲良く一緒においしいものを食べて、楽しい生活に戻れたらいいな、と思います。